寺院の経営計画における目標達成とは?

寺院には、大小様々な規模があります。観光客であふれかえる寺院。大規模霊園を備え葬儀や法事を中心とした寺院。祈願で信仰を集める寺院など規模の大きな寺院。

少ない檀家だけでは、維持が成り立たず、やむを得ず働かなければならない寺院。なんとか寺院収入だけで、住職家族の生活を維持することができる寺院などなど。様々です。

日本にはたくさんの寺院がありますが、9割ほどは小さな寺院です。人を雇用して宗教活動をしている寺院は、1割にも満たないでしょう。

企業では、大企業中小企業の区別は、資本金や雇用人数です。中小企業でも、雇用人数が5人以下ですと、小規模事業者に該当します。

さしずめ日本の寺院のほとんどは、小規模事業者です。しかも経営的には、大変厳しい状況です。

中には、寺院年間収入が、300万円未満のお寺もあるのです。

この数字、小規模事業者ですと、完全に銀行に見放されますね。「あなた何をしていたの?事業活動はしているのですか?」と。

 

「お寺だけでは、食べていけないから、働きに出る」

「この立地では、何をやってもだめだ」

こんな声を聞きますが、本当にそうでしょうか?

 

しっかりとした事業計画をたて、人を集め、実践すれば、必ず結果が出るのではないかと、思ってしまいます。

確かにお寺の活動内容によっては、立地条件が大きく影響するでしょう。しかし今は、どこにいても活動をすることができるインターネットがあります。山深い場所にあることを魅力にして、人が集まる寺院にしている事例は、数多あります。ネットを活用すれば、たとえどこで活動をしようが、その寺院ならではの、唯一無二の価値を必要としている人に届ける事ができるはずです。

そういった、活動をしていないだけです。

 

企業や学校法人等では、経営計画書を立て、スタッフと共有し、計画を遂行するための実践を繰り返します。経営目標が達成されたかどうか、定期的にチェックします。実現できない時は、どうすれば達成できるか再検討し、計画を修正し、また実践します。

 

ほとんどの寺院は、このような活動をしていないように思います。もちろんすべてではないとは思いますが・・・

 

永代供養墓のプロモーションを企画実践しました。説明会を広告し、見込み客を集め、墓地を見学してもらうという企画です。

初めてのことでしたので、目標とする数値を細かく決めることは、出来ませんでしたが、大まかな目標は設定しました。

4月20日から5月14日までに、永代供養墓6件契約するという目標です。根拠はありません。今回のプロモーションで、根拠となる数値を見出し、次回以降に繋げるという目論見もありました。

 

告知媒体は、折込チラシです。USPを見つけ、コンセプトを明確にしました。慈眼寺だけしか提供できない価値を見える化し、チラシにデザインしました。

一連の作業を通じて分かったことがあります。それは、今までの墓地では、解決できないお墓の悩みをいかにして解決できるか、そこを真剣に考えて、伝えるということです。結局、悩みの解決しかないのです。お寺にしかできない悩みの解決策を悩んでいる人にいかに届けるか?

もし、自分たちの活動が、本当に多くの人の役に立つと信じているなら、その活動内容を必要としている人に届けなければならない。もし、届けることが出来ずに、悩み苦しんでいる人がいるとしたら、それは、私の怠慢だと。

悩みの解決ができた数が、契約数であり、悩んでいる人に届いた数が、反応率なのだという気づきです。

エゴが前面に出ると、反応率は落ちます。あくまでも、悩みの解決目線でなければなりません。

 

プロモーションの結果、第1回目のチラシは、反応率0.05%で、成約率100%でした。合計3回の折込広告を実施し、契約数は、5件となりました。目標達成には、至りませんでしたが、プロモーションの成果はありました。

 

寺院の経営計画の目標達成は、もちろん売上でも経常利益でもありません。寺院のあらゆる活動は、人々の悩みの解決につながっているはずです。悩みを解決することが出来た結果が、数字として表わされるのでは、ないかと考えている次第です。

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