人びとの声に耳を傾ける

平成26年は、全国いろいろな霊場で、記念の行事が行われました。四国八十八カ所開創1200年祭。坂東三十三観音霊場お開帳。秩父三十四観音霊場総開帳。最上三十三観音霊場午歳ご縁年。他にも金峰山寺ご本尊総開帳。金剛證寺特別お開帳。高野山開創1200年など、どちらも大勢の参拝者で賑わいました。

弘法大師や観音様、各寺ご本尊様とのご縁を結びたいと多くの人が、足を運んだのです。

 

私が住職させていただいている秩父札所十三番慈眼寺も、午歳総開帳を修行しました。本当に多くの方にお参りいただきました。参拝者に配る散華もおよそ七万枚配布しました。

多くの方が、お寺に集まりご縁を結んでいます。

 

一方、お寺に人が集まらない、お寺は廃れる一方だという声も聞こえます。

 

この差は、一体どこから生まれるでしょう?

 

さて、平成26年に、私は、幾つかの試みを実施しました。

まず、メルマガの配信を始めました。次に参拝者に、ことばカードを配り始めました。そして、秩父観音巡礼を4回実施しました。

 

メルマガは、「毎日をハッピーにすることば」というタイトルで、独自配信しています。名刺交換をした人やFacebookで告知して、読者を集めました。その後、参拝者に配る冊子やカードで登録を促しています。徐々に読者が増え始め、今ようやく400人に達しました。

読者の年齢に少し驚きました。メルマガなので、20代30代が中心なのかと思いきや、60代70代の方が多いのです。しかもしっかり読んでいただいています。配信が滞ると励ましのメールも届きます。

相談専用のメールアドレスをメルマガにて告知しました。すると週に1回ほどのペースで、相談があります。相談と言うより、吐き出していただいていると言った方がいいでしょう。誰にも言えない、心の底に貯めておいたことを安心できる場所で、吐き出してもらっています。

私から必ず返信できるのではないのですが、呼んでもらえただけでも嬉しいと言ってもらえています。

読者の7割は、参拝者の登録です。

 

メルマガ配信やメール相談を受け付けて、気づきました。多くの人びとは、佛様の教えに触れたいのです。心の安らぎを求めている人びとの心の叫びを感じています。

 

平成26年には、4回秩父観音巡礼を実施しました。巡礼のベテランからまったく初めての人まで、多種多様な人たちとお参りしました。年齢も19歳から86歳まで様々です。

心の病を抱えている人ともお参りしました。多くの悩みを抱えている人も参加しました。

たった2日間の巡礼ですが、お堂毎にお経を唱えるので、合計35回になります。はじめはぎこちなかった読経も最後の読経では、参加者が一体となって唱える声に感動を覚えるほどまでになります。

バスの中で、少しだけお話しします。観音様のこと、佛様のこと。バスの中が、清々しい雰囲気に包まれるのです。

始めて会った人たちですが、一体感が生まれます。

 

心に病を持った人も元気に笑いながら参加することが出来ました。

深い悩みを抱えて参加した人は、ふっと心が軽くなり、帰路涙が止まらなかったとメールをいただきました。家に着いた時は、今まで味わったことがないほど清々しい気持ちになることができたと報告をいただきました。

 

各霊場のお開帳や記念行事に多くの方が集まるのは、物見遊山だけでなく、悩みを解決したい、人生をしっかりと歩んでいきたい、でもどうしていいか判らないという切実な思いを持った人も多くいるのです。

自然に溶け込んだ寺院の佇まい、お堂の前での読経、お坊さんのお話等を通じて、多くの気づきを得ているのです。

 

お寺やお坊さんは、人びとの声に耳を傾ける必要があります。お寺に人が集まらないのは、ここに一つの理由があるのではないでしょうか?

 

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