分かち合い支え合い助け合う

人類は、分かち合う事で生き残る事が出来たのです。

人類は、支え合う事で生き残る事が出来たのです。

人類は、助け合う事で生き残る事が出来たのです。

7年ほど前になりますが、NHKスペシャル「ヒューマン~なぜ人間になれたのか」という番組から学んだ事です。

同番組は、とても示唆に富んだ内容です。様々なヒントに気づきます。

今このタイミングだからこそ、とても価値がある番組です。

まるで、それまでは埋もれていて、世の中が必要としているときに発見されるチベットの埋蔵経のようです。

 

ホモサピエンス二〇万年の歴史の中で、なぜ生き残る事が出来たのか?このヒントを番組は私たちに示してくれました。

他の動物とは異なり、人間だけができること。それが、分かち合う事であり、支え合う事であり、助け合う事なのです。

番組の中でとても印象に残る言葉がありました。紹介します。

『人間は、誰でも他人の表情を分析し、その心を推察しているのです。

人間は、その歴史のはじめから仲間と共に生きる事が必要な生きものでした。だからこそ、相手の内にある感情、怒りや悲しみや喜びを読み解く能力が、備わっていたのです。

それなしに集団生活は、うまく行かなかったのでしょう。これは、集団で生きていくための仕組みです。

つまり人間を人間たらしめた能力だと私は思います。』

 

人は、無意識のうちに、顔の表情からその人の心模様を探っています。人は、食糧危機の時、少ない食物を分かち合う事で生き延びる事が出来ました。その子孫が私たちです。

そのことをこの番組から学びました。

私たちは、七万五千年前ほどにいたほんの数千人が生き残り、世界に広がった子孫なのだそうです。そうすると、人種や宗教や肌の違いに、なんの意味があるのでしょうか?

そんなことでいがみ合い、奪い合い、無意味な殺傷を繰り返す事は、どれほど愚かな事でしょうか?

アフリカから生まれた人類は、わずかな食べ物を共に分かち合う事でしか、生き延びる事が出来なかったのです。分かち合う事そのものが、人類の危機を救う鍵であると感じています。

人と人が、人を支える仕組みが必要です。

番組では、コミュニケーションの欠如で、幼児がなくなってしまう事例を取り扱っています。身体を保つ栄養が行き渡っていても、人と人とがふれ合い、コミュニケーションする事ができず、一人だけで生きる事は辛いだけでなく、命をも閉じてしまう事を伝えています。

 

人と人が人を支え合う社会が必要です。そんな仕組みが必要です。小さな単位から積み上げていく事が必要です。それが、きっと人間が人間らしく生きていく事が出来る知恵なのだと思います。

 

分かち合い支え合う寺院

 

日本の将来人口予測が国立社会保障人口問題研究所から発表されました。みなさん、この数字をよく見た事がありますか?日本の将来を計る大切な数字です。

幼稚園を経営している立場からかなり前から気にして見ています。秩父市の将来人口予測の数字を見てみました。

同研究所が以前発表していた2010年秩父市の予測数字は、66,783人。2010年国勢調査の秩父市人口は、66,939人。なんと156人の誤差しかありませんでした。驚きです。

そのことを念頭に、秩父市の将来予測人口を見てみましょう。

2015年 62,986人

2020年 58,983人

2025年 55,013人

2030年 51,139人

2035年 47,250人

2035年23年後には、約二万人も人口が減少してしまいます。私は、七六歳です。子どもがちょうど四〇代にさしかかった頃です。

人口減だけではありません。日本は、未だ経験のした事のない高齢化社会になります。

どうやって、日本を支えればいいのでしょう?

どうやって、地域を支えるのでしょう?

どうやって、お寺を支えるのでしょう?

 

行政が中心になって考えると経済政策、社会保障制度の充実ということになります。でも、本当にそうでしょうか?日本中で人口が減るのです。高齢化率が高くなるのです。

日本の人口を増やす事は、そんなに簡単な事ではありません。むしろ人口は増えないという予測で、将来ビジョンを策定するほうがいいと私は考えています。

政府は、社会保障と税の一体改革を進めています。その根底にあるのは、この人口減少社会を将来の人がどうやって支え合う事が出来るのか不安だからです。このままでは、将来の日本のビジョンが描けないからです。

これは、制度や仕組みの問題ではありません。価値観の転換の問題なのではないでしょうか?

子ども子育て新システムもそうです。これを制度改革、仕組の組み直しだと考えるからうまくいかないのです。これは、価値観が変わるのです。幼稚園保育園という従来の制度ではなく、全く新しい価値観を作り出す事に取り組んでいるのです。

日本の将来を人口減社会と想定してそれぞれのお寺の将来ビジョンを考えていきます。

人口減だけではなく、世帯数も減少します。すると、墓地の守り手が変化します。一人で、複数のお墓を守らなければならない方が増えていきます。それと同時に、守り手のいないお墓も増えてきます。

お墓の守り手が減るという事は、お寺の守り方も変わるという事になります。

 

そこで、人類がどう生き残ったのかを思い出して欲しいのです。

 

人類は、分かち合い支え合い助け合う事で生き延びる事が出来たのです。

 

お寺にも、人と人が人を支える仕組みを作る事が求められています。そんな気が強くします。

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  1. 大黒様
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