新たなステージ

企業研修

企業研修を受け入れました。

静岡県から男女合わせて17名の方が、バスで秩父までお出でいただきました。経営者は50代、20代の社員が多い若い会社です。

9月に実施した合宿の経験から、お話しよりも体験を重視したプログラムにしました。

到着してすぐに開講式。本堂にて全員で般若心経をお唱えします。中には、初めてお経を唱える方もいました。そして、直ちに坐禅です。事前の案内が行き届いていなかったので、タイトなスカートを履いてきた女性社員がいたので、全員椅子坐禅にしました。

背筋を伸ばし、呼吸を整える。手を組み目を下に落とし静かな時間を持ちます。企業活動の前線にいると情報の海に飲まれてします。オフィスを離れ、お寺で静かな時間を持ち自己を見つめる。坐禅というと足を組みしかも警策で叩かれる厳しい物という概念が崩れ、こうして呼吸を調え静かな時間を持つことなんだということを体感していただきました。

次に、お話しです。テーマは、「欣求の志」。明解な目標を立て、寝ても覚めても一直線に志に向かって突き進めば、成らぬ物は何もないというお話しです。社内ベンチャーで社長に就任することが決まっていた若い社員に、びんびん響きます。

そして、他己紹介。社員同士でもなかなか社員のことは知らないもの。適切な質問をして社員のいいところを聞き出します。そして、その人になりきって発表するのです。これが、またいい感じで、緊張感をほぐしてくれました。

メインは、写経です。いつかはやりたかったんだ、と思わず呟く男性社員。真剣に1時間筆を持ちました。

「心が落ちつているときれいな文字が書ける。でも心がザワつていると文字が乱れる。自分の書いた物を見て、心の様子がわかりました。」

「住職が、経営者の方に最も好評だったのが写経、と事前に聞いたときは、頭の中に?が巡りました。ですが、取り組んでみたら納得。一番心に残りました。」

翌日は、二手に分かれて、掃除です。本堂の掃除を自ら進んで取り組み方もいます。

「まさかこんなに奥まで入ることが出来るとは思ってもみませんでした。自分のような者が、ここを拭いていいのか?と心で思いながら、ありがたいな、こんな経験はできないなと感謝の気持ちがあふれました。」

「お寺と言うと法事やお墓参りの時くらいしか行きません。住職も聖人君子のイメージからとても堅い人だと感じていました。ところが、今回の研修でお寺が、とても近く感じ住職さんにもとても親しみを感じました。

また改めて訪れたいと思っています。」

 

行動が信念を変えます。勝手にお寺の仏教のイメージを創ってしまっているのです。よくお寺に人が集まらないとぼやくお坊さんがいます。何をやってもだめなんだよと。でももしからしたら、集まらないのではなく、集めていないのかも知れません。

きっかけは、何でもいいのです。

どんな形であれ、お寺にお出でいただいて、お寺や住職そして仏教に親しみを抱いてもらえば、次につながります。そんなことを深く感じた企業研修でした。

 

10月には、セミナーを開きました。

主に中小企業の経営者、個人事業主、起業予定の方を対象としています。

私と一緒に事業をやりたいと申し出てくれた30代経営者の主催です。

「仏教で繙く経営の要諦」というタイトルでFacebookで告知したところ、すぐに30名も申込がありました。経営というとアメリカを中心としたマーケティング、マネジメント手法で語られることが多いのですが、和を視点とした経営に興味を抱く経営者は少なくありません。

利益を追求する企業と仏教とは、一見相容れないようですが、そうではありません。己事を究明するという仏教の目的と経営はまったく同じなのです。

参加者の動機は、もちろん様々です。友人知人が中心でしたが、中には、お坊さんの話が聞きたい、仏教に興味があるという方もいます。

久しぶりのセミナーと言うこともあり、コンテンツをてんこ盛りにしてしまったため、思いが伝わらない結果になってしまいました。年内は3回実施する予定を組んでいたので、実施しました。人数は、減りました。2回目も自分としては、よくできなかったので、少し落ち込みましたが、主催者と参加した方は評価していただきまいた。

懲りずに3回目を実施しました。参加者は4名です。精一杯お話ししました。経営を己事究明から考える、自分を深く掘り下げることが肝要だ!という内容です。3回目にして、手応えをつかみました。

「どんな話をしようが、坊さんが話せば仏教で繙くになるよ。」新たなステージの方向性が定まりました。

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