何に命を使うのか?

何に命を使うのか?

 

寺院経営に限らず、経営者には、この問いを自らに質している人が多くいます。

自分の命は、何のためにあるのか?

どのように生きることに、この命を使うのか?

 

時間は限られています。自分ができることも限られています。この世で、どんなことに命を使うのか、真剣に自問しなければなりません。

 

何で、あなたは、お坊さんなのでしょうか?

お坊さんとして社会にどのような価値を提供するのでしょうか?

 

命の使い方を自らに質すと必然的に、このような問いが生まれてきます。

お坊さん自身が、限られた命の時を何に使うのか、一言で言えるといいです。

わたしもかつて言えませんでした。一言で語る必要性がありませんでした。

今では、民間企業だけでなく、行政や国も自分たちのビジョンを明確かつ簡潔に伝えている時代です。

 

わたしは、幼稚園経営が困難を極めたおかげで、幼稚園のことを一言で明確に簡潔に伝える必要が生まれました。

園のビジョンがミッションが、一言で伝わらなければ、多くの園の中で埋もれて隠れてしまうからです。

 

ビジョンやミッションをだらだらと説明してしまうと、テーマがぼやけ、何を伝えているのか、わからなくなります。相手に伝わらなければ、どんなにたくさんの説明をしても、伝わったことにはなりません。

 

この園は、一言で言うと、こんな園なんだ、と一瞬で伝わると、共感してくれた方が集まってくるようになります。

強烈なメッセージ性を持った場合、口コミになります。

 

お寺も同じです。

古刹名刹は、極めてわかりやすく際立っています。「とげ抜き地蔵」などいい例です。

でも、小さなお寺は、そうはいきません。どこのお寺も同じように見えているはずです。

他のお寺に埋もれてしまうようなお寺でも、少しだけ、何か一つ際立つことができれば、多くの人の目にとまることに繋がる可能性があります。覚えてもらえるのです。

小さなお寺の、際だったコンセプトを決めることができるのは、住職です。大きなお寺ではなく、小さなお寺であれば、住職一人の力がお寺そのものの価値になります。住職の特徴が、お寺の特徴にもなります。住職一人の力が、お寺の経営に大きく影響します。

その心構えができているのか、どうか!

ここがポイントです。

 

もう一度いいます。

 

何に命を使うのか?お坊さんとして何の使命があるのか?一度自らに問うて下さい。

お坊さんとは、こうあるべきとか、お寺さんとは、かくあるべきというステレオタイプをはずして考えてみることです。

あなたの欲求を優先させるのではなく、時代の要請に耳を澄まして下さい。

聞こえてくる声を大切にして下さい。

時代の要請を無視して、伸びた事例はありません。

 

ステレオタイプをはずすと、お寺の可能性が広がります。

お坊さんの可能性もさらに広がります。

すべての制約もはずして、やりたいことは、なんなのか?自らに問うことです。

もし、やることが見つからないとしたら、手法にこだわりすぎているからかもしれません。

手法にこだわらず、お坊さんとしてどう生きるか?を問うことです。

 

何に命を使うのか?

お坊さんだからこそ、この問いに真摯に立ち向かうことが必要です。

 

そこから、お寺の経営を考えることが始まります。

 

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