寺院経営にインターネットを取り入れる2

寺院は、おそらく最もWebの対応が遅れている業界だと思います。

ほとんどの寺院住職は、ネットなどお寺と関係ないと思い込んでいるに違いありません。20代の若いお坊さんと話していてもそう感じます。現に寺院で公式サイトを持っていないお寺さんが、ほとんどです。墓地を分譲しているお寺では、石材店のサイトにお寺の紹介ページがあるという位でしょうか?

しかしながら、時代は、大きく動いています。総務省の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、スマートフォンの利用率が初めて過半数を超えました。10代20代の若年層のコミュニケーション手段は、今や電話でもメールでもなく、ソーシャルメディアが59%にもなっています。事実、職員の連絡は、ほとんどがLINEになっています。

こうした身近な情報もネットを活用したものが中心になっています。

寺院が対象としている人たちは、やはりお年寄りが多いので、すぐすぐネットによる情報発信が、中心になることはないと考えていると実はそうではないようです。高齢の方もネットに慣れている方は増えています。個人差が大きく出るのが、ネット利用の状況ではないでしょうか?

寺院の状況を鑑みると檀信徒への連絡は、やはり紙媒体によるものがいまだ中心です。返事もハガキやFaxで行っているのがほとんどです。

数年前私は、メールマガジンの配信を始めました。メールマガジンの読者は、99%檀信徒以外の方です。檀信徒の登録者を増やすことがこれからの課題です。

少しずつですが、登録者が増えています。どのように告知しているのかというと、お寺にお参りいただいた方へ、ハガキ大のカードを無料で配っているのです。その裏にメルマガの案内を印刷して登録を促しています。

メルマガのタイトルは、「南泉和尚の毎日をハッピーにすることば」というものです。毎朝7時30分に、その日一日がハッピーに過ごすことが出来るような短い言葉を送っています。短いコンテンツですが、とても喜ばれています。

先日も「毎日、和尚様からのメールに助けられています。」と心の奥を吐露するメールをいただきました。

お坊さんだから、お寺さんだから出来るネット活用法だと感じています。

ブログやサイトも今後さらに整備していきます。「ブッダのことば」では、法句経を中心にしたブッダのことばを一編紹介しています。また、お経に出てくるたとえ話なども伝えています。「お薦め情報」では、私が好きな映画や音楽、本の紹介をしています。難しいことばかりではなく、親しみやすく自分らしいメルマガにすることで、読者との繋がりを深めていくつもりです。

 

寺院の経営を考える時、お寺さんも独自のメディアをもつ必要があると思います。寺報もメディアです。寺報は、これからも重要なメディアとして活用されるでしょう。しかしながら、もっと多くの方へ情報を届ける、お寺や仏教のことを広く知って欲しいと願った時、インターネットを活用することで、そのことが、加速します。

かつては、メディアを持つことは、多額の費用が必要でした。メディアというと、新聞、TV、ラジオ、雑誌等が思い浮かびます。これらのメディアを持つことで、多くの方に情報を届ける事ができました。しかしながら、現代では、それが無料又は少額の費用で実現できるのです。

Youtubeに「般若心経」を唱える動画がいくつかアップされています。中には、100万再生されている動画もあるのです。100万の人が、その情報にアクセスしたことを意味します。とてつもない数字です。しかも無料です。

今後インターネットを徹底的に研究し、寺院経営に役立てようと考えています。

ネットにもいろいろあります。Youtube、ブログ、Facebookなどのソーシャルメディアを中心に、サイトを充実させていきます。メルマガの読者も増やしていきます。そして、コンテンツを満載にしたオウンドメディアの構築もして行きます。オウンドメディアとは、企業などが、所有する自社メディアのことです。今後益々広がるマーケティングのモデルとなります。お寺の場合は、自坊メディアとでも言いましょうか?

サイトも静的な法人概要サイトに止まらず、自坊のメンバーサイトにしていくのです。檀信徒といった、すでにメンバーが存在する寺院には、もってこいのサイトだと思います。

お寺は、もっともっと情報公開すべきです。それを待ち望んでいる方がたくさんいます。今まで学んできたことをまとめて発信するだけでもいいのです。ましてや仏教は情報の宝庫です。たくさんのお経があります。たくさんの名言があります。ブッダの言葉やたとえ話もあります。それらを発信し、住職の解説を加えるとオリジナルのコンテンツになってしまいます。

ネットは、寺院経営に不可欠です。

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