広告から広報へ

人生にもライフサイクルがあるように、ビジネスや商品にもライフサイクルがあります。それをプロダクトライフサイクルと言います。

新しい商品やサービスを始めたときは、導入期です。導入期は、まだ市場に認知されていません。売上につながるには、時間がかかります。その後、しっかりとビジネス活動をしていれば、認知度が高まってきます。

導入期の後にやってくるのが、成長期です。それから成熟期に移り、衰退期を迎えてしまうのが、ライフサイクルです。

どんなビジネスでも同様なサイクルを迎えます。

幼稚園は、明らかに衰退期です。一方認定こども園は、導入期に当たります。

お寺も例外ではありません。従来の一般型の墓地や檀家制度は、衰退期にあり、新しいタイプのお墓や葬送の仕方は、導入期にあたると言えるでしょう。

 

ライフサイクルに応じて、認知度を高める戦略が異なるのです。

新しい商品が出来た!これは、当たること間違いない!商品に惚れ込んだ社長さんは、ヒット間違いなしと過信してしまいます。いち早く市場の認知度を上げようとして、取り組んでしまうのが、広告です。

そして、自分メッセージの広告文を作り、悦に入るのです。結果、期待を裏切られ、思うように売上が立たないのです。

これよくやってしまいます。

正直、私もやってしまいました。どうしても、告知の手段は、広告しかないと思い込んでいました。折込広告、ネット広告、雑誌広告・・・売上が上がる前から、どんどん資金が流れてしまいます。

いくらお金があっても足りません。

 

特に、サイトをアップしたら、PPC広告をはじめ、様々な広告にお金をかけないと売上が上がらないという神話に侵されてしまっています。私もその神話を信じていました。

永代供養墓のサイトを作りました。アップして1・2週間後、ネット広告事業者から電話がかかってきたのです。なぜ?知ったの?とはてなマークが頭をよぎりながら、電話に出ると、有料のアクセスアップサービスの営業です。それから、いろいろな業者から、電話がばんばんかかってきました。ネット広告の知識が、深くない私は、業者に頼ることを選びました。広告費は、うなぎ登りです。ですが、思うような成果を手に入れることは出来ませんでした。

慈眼寺の関連会社株式会社慈眼では、慈眼寺の授与品の開発をしました。従来販売していた商品のコンセプトを変え、名前を変え、価格を変え、パッケージを変えてその年の1月8日から販売し始めました。

ある媒体からサイト掲載のオファーがありました。それをきっかけに、いろいろな業者から、様々な提案がありました。広告を出すと広告業者からの電話が増えるのです。ですが、いくら広告費を掛けたからといって、売上に即直結することは、ほとんどありません。

広告以外に認知度を高める方法として、広報があります。PRです。メディアに掲載されれば、認知度は、一気に上がります。しかもPRは、無料です。

でも、そのやり方が判りません。どこに、どのような情報を流せばいいのか?全く判らないのです。

そこで、広報やテレビ出演を果たすためのセミナーや説明会に参加しました。そして、判ったのです。

 

プロダクトライフサイクルの導入期に実施するのは、広告ではなく、広報だったのです。広告と広報との違いもわからず、経営をしていました。これは、大きな勘違いです。

メディアに出ることは、難しいと考える事も勘違いです。出版もそうでした。本を出すのは、無理だと決めつけている間は、本が出せません。出版のスイッチが入った途端、商業出版が決まり、これまで5冊出版しました。

メディア掲載もPRのスイッチを入れればいいのです。それは、難しいことではありません。我流で取り組むのではなく、よく知っている人に教えてもらえばいいのです。そして、教えてもらったとおりにやれば、必ず掲載されるでしょう。

この時に、気をつけなければならないことがあります。それは、自己発信にならないということです。メディアは、公共物です。自分のやりたいこと、自分の言いたいことを言う場所ではありません。

人々が求めていること、社会が求めている価値を提供することです。

それは、出版と同じです。

いや、経営も同じです。地域が、人々が求めていることを価値に替え届けることが、経営です。

 

これからの寺院は、広告ではなく、広報に力を入れた経営にシフトすることを計画し実行することが重要です。

 

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