異業種に学ぶ

寺院の経営を考えるにあたって、提案したいことがあります。

それは、異業種に学ぶということです。

私の経験から、寺院住職や若い僧侶の交際は、寺院同志に限られている方が多いように見受けられます。でも、これは、寺院だけでなく、全業種に当てはまることかもしれません。

 

実は、私もそうでした。長い間、狭い人脈の中で過ごしていました。30代40代と幼稚園経営を中心に生きて生きた私は、幼稚園業界の方とおつきあいする機会に恵まれました。園経営の立て直しのため、経営を学びました。園経営で学んだ事をお寺にあてはめました。お寺だけでは、得ることができないアイディアが生まれました。異業種のノウハウを移植したのです。

しかしそれでも、幼稚園業界という限られた人たちとの交流でした。

さらに突き抜けた成果を手にしたい、学園を安定した状態で次代に渡したいと考えていた私は、マーケティングの塾に通うことにしたのです。

そこに集う人たちの業種は、バラバラでした。年齢もバラバラ。そして個性的な人たち。愛すべき変人倶楽部でした。建築業界、IT業界、塾経営者、コーチカウンセラーなどなど、多種多様でした。

マーケティング塾の講師は、私より10歳ほど若い人でした。その講師からのダメだしが厳しいのです。上から目線で物をいうことに慣れていた私には、そのことを受け入れるのにものすごい抵抗がありました。高額の塾でしたのが通うのがいやになるほどでした。しかし、何としてもやり切りたいという思いから2年ほど通い続けたのです。

毎月1回東京に集まります。そこで、毎回受講生の実践報告が行われるのです。実は、この実践報告が、ものすごく刺激になりました。業種業態が異なる人たちの実践事例がヒントになるのです。報告される言葉の中に、問題解決の糸口があるのです。学びと気づきの宝庫でした。

 

自分の中にあるこだわりに気づく事が出来ず、自己開示することができなかった私は、講師のいうことが理解できませんでした。自分の考えにこだわりすぎていることに気づきませんでした。

「なんだかんだ言って、〇〇さんは、幼稚園業界のことがわかっていないからな・・・理解できないんだよ。」と講師のせいにしていた時もありました。

満足な実践報告ができず、一人置いてけぼりになったような気持ちで悶々としていました。そんな折、ある小さな学習塾の事例発表により、雲が晴れたのです。

「なあんだ、こんなことだったんだ。」

原因は外にはなく、自分自身のこだわりだったことに気づいたのです。自分の足元に解決策がありました。

こだわりを手放せたのです。そのころから学園経営は劇的に変化したのです。

異業種の中に飛び込んだから、気づけたのです。たくさんの実践報告が私の中に入り、化学反応を起こしました。もやもやから突き抜けることができたのです。

 

マーケティングの塾に通い気づいたことがありました。

お寺も同じだと。

業種業態に関係なく、根本は皆同じです。人の悩みの解決にどれだけ価値を提供できるかということにつきるのです。

自分の価値を必要としている人にどれだけ多く届けることができるか、なのです。

 

私にたくさんの気づきと学びを与えてくれたのは、異業種の方々との交流でした。

そして、またその交流は、私の布教スタイルにも大きなヒントをもたらしてくれたのです。

 

このような経験から、私は共に経営を学ぶ機会を作る必要があると考えるに至りました。可能であれば、業種を超えて共に学び合う場がいいのですが、まずは、若い副住職、徒弟さんが対象です。

 

若いお坊さんに積極的に参加して頂けることを願っています。

 

 

関連記事一覧

  1. 初薬師
PAGE TOP