毎月8の日に、例祭を行っています。
「お話しと祈りの会」という名称で、午前10時から30分ほど話し、その後参加者全員で祈願読経をします。そして客殿で、一緒にお茶とお菓子をいただくという行事です。
初めて10年ほど経っています。
今まで、檀家さん中心に参加者を募ってきました。毎回参加する顔ぶれが同じになってしまいます。実は、それはそれで、いい雰囲気です。参加者は、6~8名ほどでした。
2月は、大きな行事がありません。1月は、新年祈願に初薬師。3月はお彼岸とお寺に足を運んでいただく行事があります。ですが、2月は、涅槃会だけです。
その年の2月。「お話しと祈りの会」の案内もうまくできていませんでした。2月は、お寺に人が集まらないな・・・と思い、メルマガ読者に例祭の案内を送ってみることにしました。
8日に実施する行事なのですが、2日の夜にメールを配信しました。定員10名なのですが、地元の人もいるので、メルマガ読者には、5名の定員で募集したのです。
そうしたら、すぐに申込の返事がありました。
あっ!メールは、すぐに反応が判るんだ!と気づきました。ネットで流れる情報では、そういった事例が、沢山あることは知っていましたが、実践したのは初めてだったのです。
申込フォームの設定がうまくできていなかったので、3日に同じ内容のメールを送りました。申込フォームも用意しました。
すると、およそ10分で9名の申込があったのです。結局2月例祭は、定員10名のところ、14名の方に集まってもらうことができたのです。
「2月は、都合で参加できないのですが、いつか参加したいので、次回の案内をお願いします!」というメールをいただきました。
4日には、2月例祭は定員に達しましたが、3月の予約を受け付けますというメールを送りました。これまた、すぐに申込があり、あっと言う間に10名を越してしまったのです。
たった3通のメールで、2ヶ月分の例祭が定員に達してしまったのです。
初めて、メールの集客力を実感しました。
3月例祭は、お檀家さんにもチラシを配り、メールももう1通配信して、30名の参加者となったのです。
一気に5倍の人が、お寺に集まって下さいました。
ちなみに、メルマガ読者数は、359人です。
これには、大切なポイントがあります。
だれでも、メールを配信すれば、人が集まると言うことではありません。
私は、昨年の4月にメルマガを始めてからずっと、読者に有益な情報を提供し続けて来たことです。
その間、相談のメールは受け付けたことはありますが、行事の案内等は、ほとんど行ってきませんでした。ひたすら与え続けて来たのです。
メルマガ読者が、少しでも元気になるように、やる気になるような言葉を選んで配信してきました。それを100通ほど送ったのです。
読者の中には、私が送った言葉をすべてノートに書き写している人もいるほどです。時折、メルマガの配信が滞ると「今日は、メルマガが来ないんですけど!」とおしかりのメールが来るのです。時には、電話で催促されたこともあります。読者の皆さんが、楽しみにしてくれているメルマガになっていたのです。
返報制の法則で、ずっと受取続けると人は、何か返したくなります。そこで、気軽に申し込むことが出来たのです。
メルマガの内容は、仏教をベースにしていますが、難しい言葉を使わないようにしています。なので、読者は、自分の生活に落とし込むことが出来るのです。今までの自分の考えでは、出てこない考え方が言葉で送られてくるので、困惑した人もいます。そういった方が、逢ってお話しをゆっくり聞きたいと参加してくれました。
3月に参加していただいた方は、地元が25%、埼玉が25%、東京が25%、千葉が25%でした。本当にありがたいことです。
ネットでつながった人たちが、わざわざ時間をかけて、秩父まで足を運んでくれたのです。例祭という形でリアルにお会いすることが出来ました。
例祭の次は、巡礼です。檀家さんと従来の信者さん、そして新たなメルマガ読者さん。この方々と坂東西国の巡礼を始めます。もちろん秩父巡礼もします。
ネットを通じてつながった方々と仏縁を深くすることで、新たな布教の可能性を見いだす糸口をつかんだ気がしています。