改めて経営計画書のこと

事業計画書

私が理事長を勤めている学校法人では、将来を見据えて大きなプロジェクトに取り組むことになりました。プロジェクトの詳細を述べることは、行政や地域、企業をも巻き込んだ大きなプロジェクトです。

このプロジェクトは、お寺にも大きな影響を及ぼします。今後の慈眼寺を大きく変えるプロジェクトでもあります。

私の祖父慈眼寺18世住職が、お寺の一角に幼稚園を開いて91年。今までの100年は、お寺の隣に幼稚園がある100年でした。今回のプロジェクトは、こらからの100年の寺院経営を作り出すプロジェクトでもあるのです。

今まで、学んだこと実践したことを全て出し切り、事業の成功に向けて取り組んでいます。

ここで、改めて重要だと感じているのが、計画書です。如何に計画書を作り込むか、ここにどれだけ情熱と時間をかけることが出来るのか、実際にプロジェクトを進めるにあたり、重要なポイントになると痛切に感じております。

プロジェクトを成功に導くためのまさに、道しるべなのですね。細かなことまで記載された道しるべを手にしていれば、確実に目的地まで到達できます。

 

プロジェクトの方向性を決めるグランドデザインや理念が決まれば、計画書の8割が決まったと同じだと松下幸之助さんが、言ったと言われています。それほど、グランドデザインと経営理念が重要です。ですが、残りの2割もまた、とても重要だと感じました。細かなところもしっかりと詰めて考え、それを計画書に落とし込みます。それをしっかりと数字で表します。目標損益計画です。今回、何通りものシュミレーションを行いました。目標数値100%の場合、どのように経常利益が、読み込めるのか?資金繰りは、どのように推移するのか?1ヶ月単位で、5年後まで計算しました。

この計画書に通りに実践すれば、間違いなく計画は実現できます。自信を持って、ステークホルダーに提出しました。

そこで、教えていただきました。

「もし、予定通りに集客できない場合は、どうなりますか?もっと厳しい数字で考えて下さい。」

どうしてもゆるい計画を立ててしまうのが、当事者です。なかなか厳しい数字で計算することをしません。

そこで、集客が50%の場合、複数事業の内一つが機能しなかった場合と様々な組み合わせを考えました。事業実施後5年後に渡り、46通りの収益計画を計算しました。

ここまで、計算すると色々と見えてきます。いろいろな気づきが生まれます。複数事業展開を100%実施すると、実は、かえって人件費が膨らみ、収益を圧迫することが判りました。資金繰りも困らず、経常利益もしっかり出し、しかも減価償却分の資金を内部留保することができる計画書を立てることができたのです。

しかも、銀行への返済もスムーズに行えます。

 

細かく事業を分解し、何が必要で何が足りているのか?明確になってきました。

この目標損益計算を実現するための戦略を考え、実践すれば、必ず目標は達成されます。

しかし、予測通りにならないのが、現実です。なので、月次のチェックが、重要です。収入は、目標の何%まで達成できたのか?支出は、予算の何%を消化したのか?チェックすればいいのです。

5年後の姿を明確にし、そこから逆算で次年度を計画します。今回、中期計画をまとめ上げました。中期計画から来年度の経営計画書をしっかりと作り込んで行きます。

計画書を作って、飾っておいたのでは、計画通りに実現することはできません。計画を立て、実践し、振り返り、修正し、また実践。当たり前のPDCAを当たり前に回すことが、目標達成の最短距離なのですね。

企業経営者には、当たり前のことでしょうが、寺院住職は、このようなことを学ぶ機会がありません。私は、園経営に関わることができて、実学することができました。

一度、経営計画書の作り込みをすることができれば、後は応用です。これを元にお寺の経営計画書を作り、実践します。お寺のスタッフや檀家総代世話人とも共有し、一体化を図りながら、進めていくつもりです。

今まで、思いと熱意で事業を進めてきました。それだけでは、通用しないレベルのプロジェクトでは、やはり王道の計画書が重要なのです。

行政、企業あらゆるところで、計画書が重要視されていることを体感した次第です。

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